4/12 真珠 北尾親方 今日は久しぶり真珠の北尾親方のところに伺った。美しい真珠のNO.1は池蝶貝と思っているのだが、改めてこれを確認をしたいと思った。 この貝は淡水真珠である。淡水真珠が安物のように言う人もいるが何故なのか。根拠もなく、丸い自然の珠が良いというが核を入れるだけの作業だ。それは量産の為の技と言え、美しさとは異なる。天然であれば変形は当たり前の事で、なんであれ大体は天然にこそ価値があるのではないだろうか?、真珠だけが違うとは思えない。親方の貝は元気が良く美しさも輝きも違うのである。 北尾親方の真珠には核がない。芯まで真珠である。自然の美しさを大切にする。だから短期間で何回も貝に核を入れて酷使するような事はしない。事実、病気や弱い貝が増えているらしく、北尾親方に相談する業者もいるのである。駅に迎えにきてくれた親方は78歳で、池蝶貝と同じように実に元気である。 今の時代『常に人間は好奇心を働かせ、挑戦していないとだめだね。』こうした会話が実感を持って話せることは素晴らしい。本物の職人しかいない。巷で聞くのは、残念ながら理屈だけで実感の伴わない言葉も多い。 現在、挑戦している話もしてくれた。今は明かす事はできないが、そのうち名工会で紹介したい。下記の写真は池蝶貝の真珠で実に色が多彩である。 同種の貝から色とりどりな輝きが生まれ、色を揃えてネックレスを作ると神秘性を持つような、そんな不思議な気持ちになるのである。
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