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3/6 紫雲石硯の熊谷親方に会いにいきました。

熊谷親方に久方ぶりに会いにいきました。場所は日本橋高島屋、いつものように実に元気であり安心しました。大正生まれの親方は高島屋にはお世話になったと言うことで、毎年必ず律儀に本人が出向いてきます。
ですから私もお会いするのが楽しみで出かけるわけです。

今回は息子さんを引き連れての登場でした。開口一番に日本一の“硯石を発見した”という話からはじまりました。敷地に国道が通ることになって山を切り崩したときに出土したものである、と。この紫雲石は中国の名石と材質が同種と言われ、上海美術館が過去に買い上げられた事実があります。これはこの石の実力と素晴らしを示す上でとても大きな出来事でした。その感謝状に熊谷閣下とあって、親方もこの表現には驚いたそうです。しかしそれが、さらに凄い石が出現したわけですから大変な事件でした。

摺り心地は夢のようで墨が硯に吸い付く感じで、まさに日本刀の研ぎ師が使う最高の砥石と同様の感覚とも思い、誰もいなければひとつ字をしたためようといった心地よさであります。これほどの石をよく見れば、幾重にも金色に輝く結晶が帯状に流れ層をなしています。過去にも輝く類型のものがあったとのことですが、それは錆びる性質のある黄銅鉱であったため、今回の名石とは全く違う石だったようです。昔、近くで金が取れたこともあったそうなので、まさかと思いつつ「調べたら逆に夢が壊れるかも知れない」ということで、楽しみを後回しにしてまずは検査はやめておいたそうです。ともかくこれほどの石はかつて見たことが無いとのことです。まずは日本一とも言える石をご鑑賞ください。


・摺り比べてみました。



・硯に走る線をご覧下さい。



・石には金色に輝く細かい結晶が見られます。




息子さんは親方の性格だと出来た硯も従来品と同じ価格にしてしまうだろう、しかし息子としては「せっかくの凄い紫雲石なのに」と少々不満そうでした。しかし客側からすればこれはまさに買い時な訳ですから、誰もがこの石から購入して行くそうです。因に後にわかったことでずか、この光るものは黄鉄鉱でした。残念。

コメント

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2017年 あけましておめでとうございます!

危うい!あと少しで一年間更新しない所でした。
お久しぶりでございます、担当Yです。

裏方として活動しておりますので、どこかで名工会の名前を見かけた方もいらっしゃるかも知れません。
さて、この間にいくつかの出来事がありました。

まず、あと一回くらいは通常の武蔵屋の櫛が出せる可能性があります。
前回ご注文されたお客様で連絡がつかなかった方もいらっしゃったので〜
期日は、こちらに情報が来ておりませんのでお待ちください。

それから、生産終了しております増太郎鋏のキッチン総磨きの在庫が出てきました。
http://www.meikoukai.com/contents/tenjikan/06/6_17/3.html

総磨きは錆びにくくステンレスなので非常に堅牢です。
ステンレスの3ミリ程度の棒を切断するのも普通のペンチ等では切れません。
一般家庭ではステンレスの加工は厳しいです。それくらい硬い金属です。
極普通の使い方では、長く切れ味を維持できます。
また、消臭効果もステンにはありますのでキッチン向けとして最適なんですよ?
知っていましたか?


それでは今年も名工会をよろしくお願い致しますです。

追記
増太郎バサミのリンク先が間違っておりました。
画像や価格を含め修正してありますのでご確認ください。

追記2
櫛の掲載のお問い合せを頂いておりますが、まだ詳細がきません。
情報が上がり次第、当ブログで告知しますのでお待ちください。

むさしや 富田さんのつげ櫛を更新致しました。

むさしや、予定通り更新致しました。 
時刻は7時過ぎ、早朝なので大丈夫だろうと油断していたら、
ブログの更新より早くご注文をいただきました。
おはようございます、担当Yです。

今回の更新は以下の櫛になります。
アラバ
http://www.meikoukai.com/contents/tenjikan/07/7_24/araba.html

縦櫛
http://www.meikoukai.com/contents/tenjikan/07/7_24/tate.html

追記
銀行振込み限定です。
今回は、アラバと縦櫛のみとなります。
その他の櫛は今回の更新ではありません。
また、今後の入荷予定も未定になります、ご了承ください。

追記2
アラバが終了しました、約3時間でした。
縦櫛はAM10時現在では在庫があります。

武蔵屋の木材の行方

おひさしぶりでございますの担当Yです。

本当は別の記事を書いていたのですが、どうしたら良いのか悩んでます。
それはともかく。

武蔵屋の長い歴史と共に蓄えられた膨大な木材はどこへ行ったか気になりませんか?
50年は余裕で乾燥させたと言われた柘植の木材の宝の山です。
極々少数は当会のトップページのタイトルの裏などに使われています。

でも、それ以外はどこへ?

元々、武蔵屋は全国の柘植櫛の組合の頭をしておりました。
屋号を持つ歴史ある柘植櫛の店舗は何らかの形で関わっていたとされる大所帯だったそうです。
既に無い組合ではありますが繋がりは細く残っています。

膨大な財宝の行方は細い繋がりを経由し、恐らく皆さんご存知の複数の店舗に櫛の材料として引き取られました。
武蔵屋に限らず、時代と共に廃業をした櫛屋の材木は同業者が引き取るのは珍しくはなかったそうです。

どこの店かなんて野暮な事は書きませんしお伝えもしません。
お手元の櫛は印こそ違っても武蔵屋の歴史と共にあった材かも知れませんね。

さて、冒頭の思わせぶりな話になりますが、ついに武蔵屋の通常在庫の単品販売が近日の次回で完全終了です。(まとまった数として?)

武蔵屋の在庫としては珍しい横櫛の何かが出ます。
販売した記憶がないので最初で最後でしょうか?

どの櫛? 何日頃? 何時?
来週ぐらいには準備が整うと思いますが、問い合わせされても未定です。
そうそう、早朝や深夜に出すとは限りませんよ?
これが次回の告知です。

問題はその次なのです。(続く